家事代行サービスを初めて利用したときは、なんていいサービスなんだ、と心の底から思ったものです。
- 早く試せばよかった。
- 排水口のニオイや、トイレ掃除を我慢してやった時間や労力がもったいなかった。
- 掃除に慣れても、掃除が得意になるとは限らない。餅は餅屋だった。
私は、徹底的な水周りの掃除は、自分でやらずに、家事代行を依頼してやってもらおうと決めています。
毎月利用とは言わないまでも、2-3ヵ月に1度の割合で利用することで、ストレスから解放されるからです。
当ブログでは、家事代行の便利さを記事にして発信していますが、なぜか私の周囲では、家事代行を利用したという話を聞きません。
なぜなんでしょうか。
その理由を、2つのソースから探ってみました。
家事代行の認知度と利用率
LINEリサーチが運営している調査メディア「リサーチノート」で、興味深い調査結果を見つけました。
・「家事代行サービス」の認知率は全体で89%
出典:LINEリサーチ
・「知っているし、使っている」という現在利用率は全体で1%
・「知っているし、以前使っていたが、いまは使っていない」を含めた利用経験率は全体で3%
2021年7月8日時点の調査で、家事代行サービスの利用率が3%という結果でした (この3%には、家事代行サービスについて「知っているし、使っている」と「知っているし、以前使っていたが、いまは使っていない」を含みます)。
一方で、「家事代行サービス」の認知率は全体で89%となっていて、利用率と認知率に大きな隔たりがあることが分かります。
サービスの存在を知っているのに、利用に至らない理由って何でしょう。
利用率の低さの一因は抵抗感
また、Yahoo!ニュースの特集「【#分け合うふたり】抵抗感とメリットで揺れてーー「家事代行サービス」利用する人しない人」も興味深い記事でした。
家事支援サービスを利用していない理由として、以下が挙げられています。
- 価格が高いため
- 家族内で対応できており、サービスを利用する必要性を感じないため
- 他人に家の中に入られることに抵抗があるため
- 他人に家事・育児等を任せることに抵抗があるため
- セキュリティ (破損、盗難、プライバシー情報の洩れ等) に不安があるため
(以下9位まで続く)
私が注目したのは、3位と4位の理由です。
「他人に家の中に入られることに抵抗がある」
3位の「他人に家の中に入られることに抵抗がある」については、日本文化が背景にあるのかもしれませんが、とかく「家の中」を他人に見られることを嫌うことが多いという印象があります。
子供の頃、友達とお菓子作りをするのに、当初の予定とは違う日に友達を呼んだところ、母から小言を言われたことがありました。
⇒前もってキレイにしておきたかったようです。
とある友人は、エアコンを取り付けたいけれど、家が片付いていないため、他人を家に入れたくないので、自分で取り付けできるエアコンを購入・取り付けをしたといいます。
⇒どの程度、汚いのかは分かりません。
「おまえはどうなんだ?」という声が聞こえてきそうなので、一応、お答えすると……。
最初は、見ず知らずの家事代行スタッフさんに家に来てもらうことには、多少の抵抗はありました。
コロナ禍なので、コロナウィルスをうつし合ったらイヤだな、と。コロナの方を気にしていました。
一方で、家を見られることについては、さほど抵抗はありませんでした。
家事代行を利用するときは、自宅をきれいに掃除してもらうために呼んでいるんだから、と思っていたからです。
私は家事代行スタッフとして働いたことはないですが、うちに来てくれている掃除代行スタッフさんは、「汚れている方が嬉しい」とおっしゃっていたので、この方の場合は、天職なんだろうなと思っています。
なので、掃除される方が感じている抵抗感は、掃除する方はさほど気にしていないのでは、と考えています。
「他人に家事・育児等を任せることに抵抗がある」
4位の理由は、「他人に家事・育児等を任せることに抵抗がある」でした。
私は育児をしたことがないので、家事だけについてコメントしたいと思います。
上記、Yahoo!の特集に対する掲示板 (Girls channel) を見つけて、面白いと思ったものがいくつかありましたので、ここで引用してみます。
「私は他人が作ったご飯ってなんか嫌だな」
私は他人が作ったご飯ってなんか嫌だな
出典:GIrls channel
他人が作ったご飯に対して抵抗感を持っているというのは、よく聞かれる意見です。
とはいえ、こういったコメントをする人は、おそらく外食やコンビニ弁当は受け入れられているのだと思いますが、他人が家に来て料理をするときの抵抗感と、外食やコンビニ弁当に抵抗感をあまり感じないときの違いは何なのでしょう。
私は、単に「作った人が見えているか見えていないかの違い」なのではないかと思っています。
外食やコンビニ弁当が、100%衛生的に作られている保証もないですし、料理代行が衛生的に作られていないこともないはずです。
実際のところ、なんとかの王将みたいなこともあるわけで、「知らぬが仏」で、平和に利用できていることも多々あるだろうと思っています。
料理代行についていえば、実際に自宅に来てもらって料理をしてもらう必要があるので、「この人がこの料理を作ったのか……」と想像しながら、料理を口にするというのが、ある種の抵抗感を生み出しているのかもしれません。
ここまで来て、相手の顔が見えることで抵抗を感じるもの……って何かに似ているなと感じませんか。
私は、「婦人科検診」を思い浮かべました。カーテンで仕切りがあるから、気まずさが消えるというあれです。
個人的にはカーテンがあって良かったと思うのですが、世界的には、カーテンは「謎」のようです。
日本では一般的な「婦人科検診のカーテン」が世界的にはマイナーということは、他人の作った料理がなんかイヤだ・他人に家に上がられたくない、というのは日本特有なのかも、と思わずにはいられません。
(強引でしょうか……)
「他人に家の中の物を触られたくないな」
他人に家の中の物を触られたくないな
出典:GIrls channel
これについては、分からなくもありません。
ただ、このコロナ禍ですから、どこの家事代行サービスも手洗いには十分すぎるくらい気を付けていますし、マスクだって着用したままです。
であれば、「他人に家の中の物を触られたくない」というのは、手で触れることよりも、他人に見られることを嫌だと思っているのでは、と考えました。
根源は、おそらく上記の「私は他人が作ったご飯ってなんか嫌だな」と同じかもしれませんね。
つまり顔が見える「特定の誰か」に、自分の衣食住に立ち入られることの抵抗感なのではないかと。
家事代行サービスの浸透を願う
昔、シンガポール旅行のついでに、元同僚の家を訪問したとき、自宅に家政婦さんが住み込んでいたのはとても印象的でした。
家の中へ案内され、最初に目にした女性にあいさつしたところ、その人は住み込みの家政婦さんでした。
ごく自然に、スッと現れたので、てっきり奥様だと思ったのでしたが……。
そういえば、中国にいたときも、若い同僚が住み込みの家政婦さんを雇っていました。
日本も同じくらい、住み込みの家政婦さんとまでは行かなくても、身の回りに家事代行サービスを利用したことがあるという人が、自然に増えてきたらよいなぁと感じています。
なお、最初にご紹介した「リサーチノート」の調査には続きがあり、「1年後、自分のまわりでどのくらいの人が使っていると思うか」という項目があります。
それによれば、1年後、100人中の家事代行サービスの利用は、およそ10人に1人が1年後に利用していそうだと予想されています。
その1年後が、ちょうど今ぐらい (記事執筆時) でした。
「家事代行サービス」の流行予想スコアは全体で「10.8」で、およそ10人に1人が1年後に利用していそうというイメージ。現在の流行体感から比較すると、1年後には今の4倍程度浸透しているというイメージになります。
出典:LINEリサーチ
実際のところ、10人に1人という利用率までは達していないのではないか、という感覚を持っていますが、どうでしょうか。
まとめ
家事代行サービスの便利さは、色々なところで目にする機会が増えていることと思います。
家事代行サービスの認知率は9割ほどと、とても高いにも関わらず、実際に利用している人の割合は、わずか3パーセントほどだということが分かりました。
実際の利用に至らない理由としては、価格の高さ、必要性を感じない、と色々とあるようですが、他の一因としては「抵抗感」があるようです。
外食への抵抗感は薄いのに、家事代行サービスへの抵抗感があるのは、とても興味深いと感じました。
それには、顔が見えることに対する抵抗感からか、日本特有の文化が根底にあるのかもしれません。
冒頭でも書いたように、私にとって家事代行サービスはとてもありがたいサービスです。
それは、以下のメリットを得られたからです。
- 自分で掃除するよりキレイになる
- 掃除の時間を自分の時間に充てられる
- 汚れても、次回の家事代行でキレイにしてもらえるという安心感がある
誰もが家事を頑張る必要はないと思います。
「餅は餅屋」なので、誰もが得意なところに注力すれば、世の中はもっとうまく回っていくのではないでしょうか。
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