家事代行サービスの便利さを知ってしまうと、やっぱり「餅は餅屋」だなぁと思う反面、まだまだ家事代行サービスは世の中に浸透していないという事実に気付かされます。
調査機関のマイボイスコム株式会社が「家事代行サービスに関するアンケート調査(第2回)」を行ったところ、
直近1年間に家事代行サービスを利用したことがあるかとの問に対する回答は、「いままでに利用したことはない」が90%近くで、利用したことがあるのは全体の約5%という結果でした。
n=10,026という比較的規模の大きなアンケートで、利用者の割合が5%というのは驚きです。まだまだ、アウトソースすることへの抵抗感、家事代行サービスが遠い存在であることをうかがわせる結果です。
参考
家事代行サービスに関するアンケート調査(第2回) (マイボイスコム株式会社)
家事代行サービスが浸透していない理由として、筆頭にあがるのが「家事代行は贅沢だ」という考え方でしょう。
実際に利用した私が断言します。家事代行は決して、贅沢などではありません。
その根拠を3つ、ご紹介します。
- 仕事ならアウトソースするという選択肢もアリなのだから、家事も同様
- 家事代行サービスの利用で、コストというデメリットを上回るメリットが得られる
- マッチング型の家事代行サービスを利用すれば、1時間あたり2,000円未満
この記事は、以下のように考えている方のために書いています。
- 家事代行に興味があるが、贅沢だと言われて躊躇している
- 家事に手が回っていないが、家事代行を利用するほどの余裕がない
- 一人暮らしだけど、家事代行の利用を躊躇っている
家事代行を贅沢と感じる理由3つ
そもそも、なぜ家事代行サービスは贅沢だと考えられているのでしょうか。
家事代行が贅沢だと感じられる理由として、以下の3つが挙げられます。
- 「自分でやるべき」という固定観念
- 「お金を払ってやってもらうべきではない」という固定観念
- 家事代行サービスは「高い」という固定観念
1つずつ見ていきたいと思います。
1. 「自分でやるべき」という固定観念
「家事」=「自分の家のこと」なのだから自分でやるべき、という考えありますよね。
「できないのはおかしい」というものから、果ては「家事ができないとモテない」というものまで様々です。
でも、家事を仕事に置き換えたら、
- キャパが足りないから、他のメンバーにやってもらう
- コスト削減のために、外部にアウトソース
など、全部ひとりで抱え込まないように策を取るのが普通ですよね。
家事も同じような手法を取ればいいんです。
家事も仕事と同様に考えればOK。
一人でできることには限界があるのだから、「アウトソース」という手段を使うべし。
2. 「お金を払ってやってもらうべきではない」という固定観念
上記の「自分でやるべき」と似ていますが、自分でやろうと思えばできるのだから、そこにコストをかける意味が分からない、のような考えです。
でも、たとえば、「衣食住」を例にとってみると、
- 衣服は自分で縫製するより、買うのが普通
- 食は自分で調理するという選択肢もあるが、総菜や弁当を買うという選択肢がある
- 住居は自分で建てるより、借りるまたは買うのが普通
と言えるでしょう。
「衣服」でいえば、着るものを生地から製作していたのでは、時間がいくらあっても足りませんし、そもそも既製品を購入した方が時間・費用面で効率がいいでしょう。
既製品を買うコストがかかりますが、そのコストを上回る、以下のようなメリットがあるわけです。
- 縫製するスキルが不要
- 道具・材料を揃えなくてよい
- 完成するまでの時間を節約できる
家事そのものは、衣服、食、住居のように物理的なモノとは違い、「サービス」ですが、モノと同じく「買う」という選択肢があってもいいはずです。
次の「メリット・デメリット」で家事代行のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
家事代行サービスのメリットとデメリット
ここでは、家事代行サービスを利用することによって得られるメリットと、裏側にあるデメリットをご紹介したいと思います。
メリット:
・掃除の時間を自分の時間にできる
・ストレスからの解放
・自分でやるより速くてキレイ
デメリット:
・コストがかかる
メリット1:掃除時間を自分の時間にできる
家事代行サービスのスタッフさんは家事のプロですので、時間内にきっちり仕事をしてくれます。
その間、利用者は、仕事をしているのもアリですし、余暇として過ごすのもアリです。
サービスの時間が終われば、キレイになった家に様変わりするわけですから、有効な時間の使い方ができます。
もちろん、具合が悪いときにだって、家事代行サービスを利用するのもアリです。
新型コロナのような感染症にかかった場合は、家事代行サービスを依頼できませんのでご注意ください。
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病気になったときの家事代行は可能なのか|注意点とキャンセル料
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メリット2:ストレスからの解放
ここでいう「ストレス」には2種類あります。
- 掃除しなくてはいけない、という自分で自分にかけているプレッシャーともいうべきストレス
- 汚れた家で暮らすときに、視覚、嗅覚などの五感で感じるストレス
こういったストレスを感じても、「今月下旬になったら家事代行サービスでキレイにしてもらえる」、とか、「先日家事代行サービスにきてもらったから家の中が快適!」といった気分で過ごせるか否かは大きな違いを生みます。
実際、私も多少キッチンシンクが汚れても、「キレイに掃除してもらえるから、自分で掃除しなくていいや」と考えるようになり、「今の仕事が落ち着いたら掃除しよう」というような未来のタスクを想定する必要もなくなりました。
そろそろ家事代行サービスのタイミングかな、と思ったら、予約を入れるだけです。
メリット3:自分でやるより速くてキレイ
スタッフさんは、決められた時間の中で、依頼された掃除箇所を「そこまでやってくれるの?!」というレベルまでキレイにしてくれます。
自分でやるとしたら、
- ちょっと休憩
- ちょっとスマホ
- 掃除以外のことを始める
- 用事を思い出したので外出
といったように、掃除がはかどりません。
その点、料金を払って、そのサービスを買った場合は、時間内に期待値を満たすだけの仕事をしてくれます。
同じ2時間分の仕事を自分でやるとしたら、1日~2日くらいかかるでしょう。
それこそ、「時短」という意味でも、家事代行は素晴らしいサービスだと思いませんか?
家事代行サービスの利用では、コストを上回るメリットが得られます。
・掃除時間を自分の時間にできる
・ストレスからの解放
・自分でやるより速くてキレイ
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家事代行CaSy (カジー)の体験談|ビフォー・アフターの画像つき
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デメリット:コスト
デメリットは、ずばりコストです。
当記事の「実際に家事代行にはいくらかかるのか」で各社の料金について触れていますが、提供されるサービスを買うわけですので、もちろんコストが発生します。
相場は1時間3,000円から6,000円、それに加え、交通費も負担しなくてはいけません。
ただ、上記でご紹介したメリットは、そのコストというデメリットを上回るといっても過言ではありません。
時給でみれば数千円と決して安くない価格ですが、そのお金は家事代行サービスの時間だけに支払っている金額ではありません。
「ストレスからの解放」というのは、家事代行サービスそのものの時間外にも発生しています。
そもそも自分だったら、その金額で、見ず知らずのおうちを掃除するということはできません。人様に披露できるほどの掃除スキルも、お掃除に対する意気込みもないからです。
なので、冒頭でも書いた「餅は餅屋」ということで、お金を払ってでもプロにお願いしたい、と思うんです。
3. 家事代行サービスは「高い」という固定観念
確かに、家事代行サービスは、手頃な価格から高級なものまで様々です。
相場は1時間あたり3,000円から6,000円と書きましたが、2,000円を下回る家事代行サービスも存在しています。
ですので、一概に家事代行サービスは高い、というのは誤った考えです。
実際に家事代行にはいくらかかるのか
では、家事代行サービスは実際にはいくらになるのでしょうか。
マッチング型の家事代行サービスと派遣型の家事代行サービスでは、価格帯に大きな違いがあります。
- マッチング型の家事代行サービスは、プラットフォーム上で利用者とスタッフがマッチングできるため、スタッフ選定の人件費がかからず安価
- 派遣型の家事代行サービスは、運営会社が間に入ってスタッフの選定を行うため、人手がかかっているため、料金が高め
マッチング型
マッチング型の家事代行サービスは、比較的新しいタイプです。
こちらは、運営会社は存在するものの、利用者の希望にもとづいてスタッフを選定するのに人手を介しません。
各社のプラットフォーム上で、利用者とスタッフの双方だけでマッチングできるシステムとなっています。人手が介入しない分、人件費が浮き、利用者の料金負担も軽くなるのです。
派遣型
一方、派遣型の家事代行サービスは、従来からあるものです。
運営会社が、利用者の希望日時、住所、希望の家事項目にもとづいて、マッチしたスタッフを選定します。人手をかけている分、手厚くケアができますが、人件費として利用者の料金に加算されます。
この2つを念頭に入れていただいた上で、以下の一覧表をご覧ください。
カジー | タスカジ | キャットハンド | パソナライフケア | |
社名 | 株式会社CaSy | 株式会社タスカジ | 株式会社アプメス | 株式会社パソナライフケア |
設立 | 2014年1月30日 | 2013年11月 | 1996年8月21日 | 2013年2月 |
タイプ | マッチング型 | マッチング型 | 派遣型 | 派遣型 |
スポット最低料金 | 2,900円x2時間~ | 1,750円x3時間 | 4,048円x2.5時間 | 5,500円x2時間 ※関東エリアの料金 |
定期最低料金※ | 2,780円x2時間~ (月1) | 1,500円x3時間 (週1/隔週)
※安さダントツ! |
3,938円x2時間 (月2) ※掃除代行の場合 |
4,400円x2時間 ※関東エリアの料金 |
交通費 | 一律700円 | 実費 | 一律900円 | 一律920円 |
対応エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・兵庫・宮城・愛知 | 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・秋田県湯沢市・茨城県・和歌山 | 東京・神奈川・千葉・埼玉 | 東京・ 神奈川・ 千葉・ 埼玉 大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良 福岡 |
対応時間 | 8:00-20:00 | AM 9:00-12:00 PM 13:00-16:00 夜 18:00-21:00 |
9:00-18:00 ※早朝深夜は25%割増 |
9:00-20:00 |
各社ウェブサイト |
一覧表を見ていただくと一目瞭然ですが、マッチング型と派遣型の料金の違いを感じていただけるはずです。
マッチング型の【タスカジ】 にいたっては、1時間あたり1,500円~です。これは、世間の家事代行サービスに対する概念を覆す価格だと感じられませんか。
料金をできるだけ安く抑えたい、という場合であれば、マッチング型の家事代行サービスがオススメです。
実際、家事代行サービスは、スタッフのスキル・知識・要領の良さによるところが大きいと個人的に感じています。
会社から派遣されていても、個人で家事代行サービスのスタッフとして活動していても、結局は、スキルや知識を身につけ、それを実践するのは、個人個人だからです。
ですので、私のオススメは、相性のいいスタッフに巡り合うまで何度か試すことです。
マッチング型でも派遣型でも、いくつか試すにはコストがかかるわけなので、できるだけコストを抑えるという意味では、マッチング型の方をオススメします。
家事代行サービスはマッチング型のものを選択すれば、1時間2,000円未満で可能です!もう贅沢だなんて言えませんね。
なお、一人暮らしなら月に1回で十分と思われます。利用頻度について以下の記事で詳しくご紹介していますので、併せてどうぞ。
-
一人暮らしが家事代行を依頼するときの頻度とは
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-
家事代行タスカジの5つのメリット【他社とは違うシステムとは?】
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コラム
家事せぬ在宅勤務夫、泣いて怒鳴る妻…40代共働き夫婦の「家事分担」
Yahoo!JAPANニュースにこんな記事がありました。
夫婦の家事分担が、コロナ禍の在宅勤務への転換で大きく変化したという内容です。
家事分担についての夫婦のいさかいを話し合ってすり合わせをすることで丸くおさめたという話でした。
私は一人暮らしですが、家事代行サービスを大いに活用しています。
共働きなら、なおさら「家事代行」という選択肢はこの夫婦にはなかったのかな、と率直に不思議に思いました。
上記でご紹介した通り、コストを上回るメリットが得られるので、「お金で解決」しても良かったのでは……と感じた次第です。
家事代行は贅沢なんかじゃないのまとめ
家事代行サービスは贅沢なんかじゃない、というテーマで記事を書きました。
コスト面だけ注目すると一見高そうに見えますが、家事代行サービスを利用することで、
- ストレスからの解放
- 掃除時間を自分の時間にできる
- 自分でやるより速くてキレイ
という、コストを上回るメリットが得られます。
また、従来からある派遣型の家事代行サービスは、割高の料金設定になっています。
一方、比較的新しい、マッチング型の家事代行サービスは、プラットフォーム上で、運営会社の人手を介さずにマッチングできるため、安価な料金で提供されています。
家事代行は料金が高いと思っている方は、一度、マッチング型の家事代行サービスをご利用になることをオススメします。
この記事をご参考にしていただければ幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
カジー (CaSy)
家事代行サービスを初めて利用するなら、カジー (CaSy) がいちおしです。ウェブで、会員登録からサービスの予約まで完結できるからです。家事代行サービスを利用したい!と思い立ったら、面倒な手続きなしに訪問日時が決められます。定期利用なら1時間2,560円~です。