各家庭で、家事にまつわる「マイルール」というものが存在していると思います。
無意識にそうしているマイルールと、意識しているマイルール、それぞれがあるでしょう。
私は実際に家事代行を利用してみて、マイルールの多さに驚きつつ、これを全部スタッフさんに伝えたら、二度と家事代行に来てくれなくなるなと思うほどでした。
実際に、掃除代行や料理代行を利用してみると、
これを伝えないといけない、と思うこともあれば、
これは言わなくても分かるかな、と思うこともあります。
その一方で、
伝えないといけないと思っていたことをすっかり忘れて、それでも期待通りにやってもらえることもあれば、
言わなくても分かるだろうから、伝えなくてもいいか、と思っていたら、思い通りに事が運ばなかったこともあります。
では、とりあえず全部伝えるべき?と思いがちですが、答えはノーです。
マイルールを把握したら、優先順位をつけて、上位のものだけ (本当にそうしてほしいことだけ) を伝えるのがオススメです。
きちんと伝えなかったことで困ったこと
私が料理代行、掃除代行それぞれを利用して、「こうしてほしい」という希望を伝えなかったことで、思ったとおりにいかなかったことをご紹介します。
料理代行編|熱湯をシンクにそのまま流す
料理代行を利用していたとき、私はキッチンシンクから5、6メートル離れたところで仕事をしていたのですが、突然「ボコッ」とシンクから音が聞こえました。
シンクに熱湯を流すと、ステンレスが瞬間的に膨張した音がしますよね。その音でした。
塩ビの耐熱温度は一般的に60℃。一般的には62~72℃で軟化してしまう。
【ボコッ】 絶対やめて! シンクに熱湯を流すと恐ろしいことが起きる
うちの排水管の塩化ビニルが劣化してしまっては元も子もないので、次回、利用する際に口頭で伝えようと思いました。
熱湯は冷ましてから、もしくは水を流しながら捨ててほしい、と。
料理代行に来てくれたスタッフさんは、調理師・栄養士の資格をお持ちの方だったので、まさか熱湯をシンクに流すことはないだろうと油断していました。
「熱湯をシンクに流さない」が常識かマイルールかは意見が分かれるかもしれません。
が、初めから期待通り100%の家事代行サービスになることはないので、そこは1つ1つフィードバックしながら改善をはかるのがポイントだと考えました。
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掃除代行編|雑巾とマイクロファイバークロスの使い分け
次は掃除代行でうまくいかなかったことです。
以前、掃除代行を依頼した際、事前に雑巾とマイクロファイバークロスを3組、合計6枚用意していました。
3組用意した理由は、トイレ、お風呂・洗面所、キッチンで使い分けが必要だと思ったからでした。
結果的に、掃除代行で使用されたのは1組のみで、2組は手付かずでした。
1組で済んだのはコスト面では嬉しいことではありました。余った2組は別の機会に使用できますので。
でも、少々潔癖ぎみの私にとっては、3箇所で分けてもらった方が気分的に良かったかなと感じました。
ですので、次回は、それぞれで1組を使ってほしいと明確に伝えるつもりでいます。
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マイルールの把握
上記の掃除代行と料理代行での経験をふまえて、無意識に脳内に持っているものも多いので、料理・掃除・洗濯の3つのカテゴリーごとに、ざっとマイルールを洗い出してみました。
マイルール料理編
まずは料理に関連したマイルールです。
- 熱湯はシンクに流さない
- まな板は2枚あるが、1枚しか使っていない (=そちらだけを使ってほしい)
- 野菜はちゃんと洗う (土や汚れを落とす)
- 肉はまな板で切らずに、キッチンバサミを使う
- 布巾は3種類で使い分ける (食器拭き、台拭き、キッチン用)
- 洗ったカトラリーは裏返した鍋フタに乗せて乾かす
- 生ごみは空のジュースパック・牛乳パックへ入れる
- シンク用スポンジは置かない (=食器用スポンジが古くなったらおろす)
- 排水口のゴミ受けのゴミは、食パンが入っていた袋に入れる (ニオイが漏れないから)
マイルール掃除編
次に、掃除に関連したマイルールです。
- ヨガマットを使用しているエリアは念入りに掃除 (=ヨガマットが古く、ボロボロと剥がれ落ちるため)
- ベッド下も念入りに掃除機をかける
- 掃除機に溜まったゴミは3週間に1度捨てる
マイルール洗濯編
最後に、洗濯に関連したマイルールです。
- 定期的に酸素系漂白剤使用
- 洗濯機を回すのは週2回
- 色落ちするものは手洗い (ただし、ジーンズは洗濯機OK。単体で洗う)
- 下着は個別に洗う
- カーテンは年2回洗濯
- バスマットは2週に1回洗濯
- 布巾は毎週漂白
- クエン酸を柔軟剤として使用
- 干す前に手を洗う
こうして書き出してみると、確かにこれを全部伝えられたら、やる気をそがれますね。
ぜひ、みなさんもマイルールの洗い出しをやってみてください。
これは常識だろうと思ったものでも、実際に実行しているマイルールを書き出すのがポイントです。
マイルールの分類
マイルールが洗い出せたら、次の2つの分類に分けます。
- 知っていると便利、または知らないと困ること、そしてどうしてもその通りにしたいこと
- 知らなくても困らない、気持ち的にちょっとイヤだけど、我慢できること
たとえば、私の場合でいうと、
前者の「知っていると便利、または知らないと困るもの、そしてどうしてもその通りにしたいこと」に当てはまるのは、以下です。
- 布巾は3種類で使い分ける (食器拭き、台拭き、キッチン用)
- 生ごみは空のジュースパック・牛乳パックへ入れる
- 熱湯はシンクに流さない
一方、後者の「知らなくても困らない、気持ち的にちょっとイヤだけど、我慢できること」に当てはまるのは、以下です。
- 肉はまな板で切らずに、キッチンバサミを使う
- 排水口のゴミ受けのゴミは、食パンが入っていた袋に入れる
2つに分類といっても、やはりどっちかなと迷うものもあります。
迷ったら、後者の「知らなくても困らない、気持ち的にちょっとイヤだけど、我慢できること」に入れてしまうといいと思います。
絶対譲れない、というわけではないということですから。
マイルールの優先順位付け
2つに分類できたら、前者の「知っていると便利、または知らないと困るもの、そしてその通りにしたいこと」に優先順位付けをします。
もしその数が5つ未満だったら、そのまま、スタッフさんに伝えればよいでしょう。
4つくらいなら、イヤがられずにすんなり受け入れてもらえるはずです。
私なら4つまでなら受け入れられると思います。
5つ以上だと、「ちょっとこの利用者さん、面倒かも……」と内心思うかもしれません。
そして、5つも求められると、1つか2つほど記憶から抜け落ちます。
ですので、もし5つ以上あったら、上位3-4つくらいを伝えてみてください。
当日気を付けること
当記事の「掃除代行編|雑巾とマイクロファイバークロスの使い分け」では、私は少し潔癖症のところがあると書きましたが、当日は、なるべく作業の様子を見ないように努めました。
後ろから覗き込みたい衝動に何度も駆られましたが。
でも、見たら見たで、「そこはこうしてください」、「それはしないでください」と小姑のような振る舞いをしてしまうのが自分で分かっていたので、そこは本当にぐっと堪えました。
よって、当日の利用者としての注意点は、以下の通りです。
- マイルールのうち優先順位の高いものを伝える (やってほしいこと・やってほしくないこと)
- 監視しない
- 結果 (作られた料理) だけを見る
- 目をつぶれるところはつぶる
- 目をつぶれないところは伝える
事前に説明することで、利用者とスタッフ双方の手間を減らすことができますし、後から言うよりもスムーズに事を進めることができます。
そして、後から言うと、必ず「なんで最初に言ってくれないの?」と思われてしまいます。
良好な人間関係を保つためにも、伝えるなら最初です。
まとめ
身内がキッチンに立って料理していたら、つい横から口出ししますが(笑)、サービスに対価を払って来てもらっているスタッフさんは、言わば「赤の他人」です。
仕事上の関係ですので、お互い気持ちよく仕事をしたいですよね。
家事に関連するマイルールを自分で認識する、優先順位をつける、優先順位の高いものだけを伝えることで、家事代行サービスをお互いに気持ちよく利用することができます。
私の主観がだいぶ入っていますが、少しでも「使えそう!」と思えるエッセンスが見つかれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。